植物食の恐竜の中でも、多く研究されているディプロドクスは
ジュラ紀後期(約1億5000年前)に生息していた恐竜です。
竜脚類という長い首を持つ陸上の大型恐竜で、体長が約25~30m、
体重は約10~15tあったとされています。
ディプロドクスの歯は、細長い鉛筆のような形状をしており、
シダ植物や針葉樹の葉をむしり取るようにして食べていたと
されています。細長い歯だったため、噛み砕くことはできず、
そのまま丸のみして、胃の中に飲み込んだ石で細かくして、
体内の微生物で発酵させて消化していました。
また、柔らかい歯だったため割とよく摩耗していたようで、
大体35~60日くらいで生え変わっていたとされています。
恐竜の歯は、同じ時代で同じ竜脚類でも色々な形があり、恐竜が
持つ多様性を表しているように思います。