2026年9月27日、日本消化器がん検診学会にて、「消化器がん検診を支える歯科衛生士の役割」について発表する機会をいただきました。理事長はじめスタッフ一同、大変光栄に思っております。今回は、その内容をわかりやすくご紹介します。
「お口」と「消化器がん」はつながっています
お口の中には、数百種類もの細菌が住んでいます。近年の研究では、口腔内細菌が消化器がん(食道がん・胃がん・大腸がんなど)のリスクと深く関わっている可能性が報告されています。
お口の中を清潔に保つことは、むし歯や歯周病の予防だけでなく、全身の健康を守ることにもつながります。歯科の役割は、「歯を守る」ことにとどまらなくなってきています。
歯科衛生士だからできる5つのサポート
① 検診の大切さを伝える
定期的な検診による早期発見のメリットを、わかりやすくお伝えします。歯科医院は、定期的に通っていただける身近な場所です。だからこそ、検診について声をかけやすい存在でもあります。
② 受診につなげる
「食べにくい」「飲み込みにくい」「食欲がない」「体重が減った」「便の変化」など、気になる症状があれば、医師への相談や受診をおすすめします。
③ 生活習慣を支える
禁煙、節酒、バランスのよい食事、そしてよく噛んで食べること。がん予防にもつながる生活習慣を、日々のケアの中でお伝えしています。
④ 口腔から全身をみる
お口の中の診察や会話から、食べる・飲み込む機能、栄養状態、全身の状態の変化に気づくことがあります。必要に応じて医療機関へおつなぎします。
⑤ がん治療を支える
がん治療の前後や治療中は、口腔乾燥や口内炎など、お口のトラブルが起こりやすくなります。治療前後の口腔ケアや、口腔機能・食事を続けるためのサポートを行います。
*医師・看護師・管理栄養士などとの連携を大切に
がん治療を支えるには、多職種の連携が欠かせません。医師、看護師、言語聴覚士、管理栄養士など、さまざまな専門職と協力し、お口の健康を起点に、患者さまの全身の健康を支えるチームの一員でありたいと考えています。
最後に
「お口のことから、食べる・飲み込む・生きるを支えたい」。これが私たちの想いです。
当院では、むし歯や歯周病の予防・治療に加え、お口の健康を通した全身の健康づくりにも取り組んでいます。お口のことはもちろん、食べにくさや飲み込みにくさなど、気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
今後も学会での学びを日々の診療に生かし、地域の皆さまの健康に貢献してまいります。歯科衛生士 文字山 穂瑞












